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一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

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理事長挨拶

平成28年10月吉日 

一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 理事長挨拶

 

東海大学医学部内科学系呼吸器内科学 教授
付属東京病院 呼吸循環器センター長
桑平 一郎

 東海大学の桑平一郎と申します。この度、一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会(JSRCR)の理事長を仰せつかりました。何卒宜しくお願い申し上げます。

 本学会は、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士、薬剤師など多くの領域の方々が参加する学会であります。多職種が集う学会は他にもありますが、これほどに活力のある学会は本学会だけであると自負致しております。毎年開催される学術集会への参加者も着実に増え、現在の会員数は4,000名を超えました。皆様のお陰であります。

 活動の輪も拡大しておりまして、呼吸リハビリテーション研修会を全国で開催し、呼吸ケア指導士の認定資格制度も充実させております。資格の取得と並行して技術向上のために、学術集会にあわせスキルアップセミナーも開催しています。また、各支部会の活動も活発に行っております。急性期から慢性期まで、チーム医療としての呼吸ケア・リハビリテーションの質を高めるために、海外の学会とも協力しグローバル化を計っております。本学会に参加して良かったと思って頂けるよう、かつ本学会が一層発展致しますように努力致します。皆様のご協力、ご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。以下に、本学会誌の巻頭言に掲載した、私の患者さんからのメッセージを会員の皆様にお伝えし、ご挨拶とさせて頂きます。

(第24巻1号 巻頭言抜粋)
 先日、約20年にわたり拝見している40歳代の患者さんとそのご家族を訪問した。初診でお目に掛かったのは、彼女がまだ20歳ごろである。実はお母様も彼女を出産した後に呼吸不全で亡くなられていたのである。次第に呼吸状態は悪化し寝たきりとなってしまったが、その彼女が肺移植を希望されたのである。手術は無事成功し、在宅酸素から解放され、家事もでき、買い物にも行けるようになった。まさにチーム医療の賜物である。摘出肺から原発性線毛運動不全症(PCD)との診断が得られた。
 移植後、「本当に大変だったね。よく頑張ったね」と話したところ、彼女は「それほど大変ではなかったです。酸素が外れたこと、歩けるようになったこと、あの日々の苦しさから解放されたことを思えば、先生、大変じゃないんです」と笑顔で返事をしてくれた。「え?」と返事をすると、「手術前は本当に怖かったですけど、あの毎日の息苦しさがなくなると思えば頑張れたし、それを考えれば大変じゃなかったんです」と言ってくれた。私は返す言葉も見つからず、ご主人やご家族に本当に良かったですねとただ申し上げるのみであった。さらに、「リハビリは頑張れば頑張るだけ確実に効果が上がるんです。やった分だけ良くなれるんです。100%です!」と言われた時には、医師としての冷静さを超え正直ただ感動するのみであった。肺活量も増え6分間歩行距離も伸びるのは、毎日リハビリを頑張っているからこそだと話してくれた笑顔がとても印象的であった。帰りがけに玄関まで送りに来てくれた姿を拝見し、改めて、本当に良かったと実感したばかりでなく、彼女の頑張りに敬服した。そして彼女を支える医療チームの皆様一人ひとりに、心からの感謝の気持をお伝えしたいと思った次第である。

 

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