一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

『呼吸ケア・サポートチーム(RST)認定・登録制度』終了のお知らせ

2025年06月10日

 -RSTプロジェクトから
   『呼吸ケア・サポートチーム(RST)認定・登録制度』終了のお知らせ―


理事会のご了承を頂き、"二学会合同RSTプロジェクト"は10年余りに渡って活動を行ってまいりました。
このたび、本活動の幕を下ろすこととなり、「RST認定・登録制度」も終了することをお知らせします。

RSTプロジェクトは日本呼吸療法医学会と日本呼吸ケアリハビリテーション学会から委員を募り、二学会合同の形で2012年に始動しました。本プロジェクトの目的は、学会員およびその所属施設におけるRSTの普及と啓発・支援、さらに各施設のRSTの活動成果をデータベースに蓄積し、学会としてその有用性を確認し社会にその価値を示す、ことでした。そのためRSTの認定・登録、定期的な活動データの吸い上げ・検証を行って参りました。

この取り組みが軌道に乗ればRSTの数が増えてその恩恵を受ける患者も増え、さらに真摯に取り組んでいるRSTには診療報酬の加点が得られる、などといったプラスの効果を期待しておりましたが、実際には認定・登録された施設は43施設にとどまり、活動データの入力も滞りがちで、プロジェクトの活動内容には大幅な見直しが必要な状況でした。

一方でRSTの認知度は徐々に高まり多くの施設でRSTの取り組みが軌道にのってきたこと、近年の学会発表や文献から呼吸ケアの質の向上や安全の担保にRSTが貢献していることが明らかとなり、RSTプロジェクトの当初の目的であった普及と啓発については一定の貢献がなされたものと考えます。また活動データの入力作業が現場の負担となっている声も聞かれたことから、現状の形でのプロジェクトの継続は困難と考え、このたびその活動を一旦終了する運びとなりました。ただ両学会ともRSTに関する支援はまだまだ必要であると認識しており、今後は学会全体でRSTの活動を支えて参りたいと考えています。
これまで本プロジェクトにご協力頂いた登録施設の皆様、また本プロジェクトに注目し応援して頂いた学会員の皆様には、深く御礼申し上げます。

2025年6月10日

日本呼吸療法医学会  理事長 竹内宗之
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会  理事長 黒澤一
RSTプロジェクト 委員長 長谷川隆一